伝説のパンクロックギター製作者、
MADダン鬼六に聞く
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−−−ミッドナイト・サイクロンギターについてですが、モデルとなっているギターは何ですか?
鬼六:確かフェンダーの1963年製テレキャスターだったと思う。
−−−彼のギターは複雑な配線になっていて、それがあの凄まじいサウンドの秘密だと言われていますが。
鬼六:あれはゲイリーのアイディアさ。奴が横浜かどこかでライヴをやった時、対バンのギターリストがギターの出力を2つに分け、2台のアンプで鳴らしているのを観て思いついたんだそうだ。そのギターリストは単にステレオで鳴らしているだけだったんだが、これが2台のスピーカーから違うサウンドが流れてきたらどうだろう?あたかもギターリストが2人いるように感じるんじゃないか?ってね。
−−−スリーピースバンドにこだわりながらも、サウンドの広がりは求めていたと。
鬼六:あぁ、その通りだ。ゲイリーはあのギターのサウンドを一発で気に入り、モノにしたのさ。今でもハッキリ覚えてるよ。奴はそこにあるフェンダー・ツイン・アンプにジャックを突っ込み、いきなり即興でフレーズを弾きだしたんだ。それがあの有名な「ミッドナイト・サイクロン」さ。(笑)
−−−あのギターには電卓が組み込まれていますが、それもゲイリーのアイディアですか?
鬼六:いや、あれは俺のアイディアだ。ゲイリーは実に明朗会計な男でね。スタジオ代もギャラもキッチリ均等割していた。「明朗会計」ってタイトルの曲も作った位、明朗会計な男だった。(注:この明朗会計という曲は後にコーリング・ロンドンと改名された)
鬼六:しかし、その度に紙に筆算の式を書き、長い時間をかけて計算しなければならない。奴は暗算が苦手だったからね。それで俺は手間が省けるようにと、あらかじめギターに電卓を埋め込んだのさ。

−−−あれは画期的なアイディアでした。
鬼六:そうだろう?なぜそれまで存在していなかったのか、不思議な話さ。実際その後、幾つかのメーカーから特許を譲って欲しいと言われたが、すべて断ったよ。(笑)
−−−最後にゲイリー古川橋が活動を再開した、と言う話についてですが・・。
鬼六:時代がやっと奴に追いついた、ってことだろう。気をつけな、これから日本の音楽界は奴にレイプされるぜ!
−−−今日は本当にありがとうございました。
鬼六:いや、こっちも楽しかったよ。ありがとう。
(2001.8.8)
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