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ディスコグラフィ
アルバム「CALLING LONDON」(オリジナルUK盤)
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SIDE-A
1)MIDNIGHT CYCLONE
2)FLYING SKULL
3)TERRO TERRO NO TERRO
4)CALLING LONDON
SIDE-B
1)KILLER'S ROCK'N'ROLL
2)SONG OF BOIN
3)WHO'S HIPPO?
4)YEA, REALLY.
The Galy Fullkawabasi Band
ゲイリー古川橋(G,Vo)
プディング(B)
カウリスマキ(Ds)
ゲコウ(Tb)※レコーディングには参加していない※
975レコーズ
1984年4月4日リリース
アナログLP/廃盤
1983年9月9日〜1984年1月1日ロンドン・ソーホー975レコーズスタジオにて録音
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レビューとエピソード
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このアルバムは、975レコーズ第1弾としてリリースされた先行シングルからの「MIDNIGHT CYCLONE」「FLYING SKULL」を含めた全8曲の構成となっている。
プロデュースから録音・ジャケット製作まで全てメンバー自身で行なった。日本でのデビュー曲「殺し屋ロック」「てろてろのテロ」はそれぞれ「KILLER'S ROCK'N'ROLL」「TERRO TERRO NO TERRO」として新たな録音で収録されている。
また、このサイトにて初めてゲイリーの音楽を聴く方もおられるかと思うが、念を押しておけば、どの曲もすべてセーノ、の一発録りである。
ミッドナイト・サイクロンギターが持つ魔法の2方向出力と2×15段積みの特大マーシャル・アンプ、その間に複雑につなげられた100台を超すエフェクター、なによりゲイリーの卓越したギターセンスによって、「寺内タケシとブルージーンズ」かよ!? 何人エレキだよ!? と驚愕の連続となるだろう。
余談だが、ジャケットのイラストはゲコウ(Tb)が描いたものではないのか?という推測が一般的であるが、そうだとしてもゲコウがバンド内でやった仕事はそれだけしかない。ポールニューマンズ時代から演奏しているところを誰も見たことがないと云われているし、そもそも楽器すら持っていなかったというのはかなり信憑性がある。
さて1曲目、いきなり襲ってくる「MIDNIGHT CYCLONE (A-1)」 は重く鋭い爆撃機スタイル。おかしな具合に曲は終了するが、レコーディングでも暴れ弾き倒すため、シールドが足にからまって機材がトラブる事はしょっちゅうあったようだ。
2曲目「FLYING SKULL (A-2)」で興奮はさらに高まる。フルボリュームで絶頂にまっしぐら、無我の境地に達した頃には誰も自分の音が聴こえないほどに違いない。
ボーカル曲「TERRO TERRO NO TERRO (A-3)」は、何やらメッセージソングに聴こえないこともないが、「じゃりン子チエ」のカルメラ兄弟の事を歌っているという。
「KILLER'S ROCK'N'ROLL (B-1)」はゴリ押しのボーカルと凄まじいリフの嵐チューン。デビューシングルのバージョンと比べて、さらに荒っぽさが増している。
「SONG OF BOIN (B-2) 」 は、エルモア・ジェイムスばりのスライドギターと裏腹な、寝言みたいなボーカルが妙にスリリングなチューン。
怪作「WHO'S HIPPO? (B-3) 」は、パーカッシヴな実験的奏法を用いたスカ・チューン。ミッドナイト・サイクロンギターの2ウエイ出力を正に極めた感がある。
ラストの「YEA, REALLY. (B-4) 」は何とアンプを通さない生エレキ1本で演奏されているが、激しいカッティング、ズンと重いリフはロックンロールそのものである。スローから加速をしてゆく中盤あたりからは圧巻。
タイトル・チューン「CALLING LONDON (A-4)」はアルバム中いちばん最後に録音された曲だ。マンチェスターで行なわれたニューイヤーズライヴでの演奏終了後、家族で静粛に新年を迎えていた975レコーズのチャン社長は、泥酔状態のまま勢いづいていたゲイリー、プディング(B)、カウリスマキ(Ds)の3人から、録音するからソーホーのスタジオの鍵を開けてくれ、それからここまで迎えに来てくれ、と頼まれる。
のちのチャン社長・回顧録によると、「ろれつは回らなかったが、あいつらの目は異様にギラギラしていた。何かとり憑いてると感じたほどだ。渾身の1曲を録音したあと3人はその場で48時間眠りこけたんだ。私はひとり取り残されちゃったんで少し淋しかったが、ずっと鳥肌が立ってたよ。ニューイヤーデイに迷惑な話じゃなかったかって? いいんだ、ウチは旧正月がメインの民族だからね。おかげで素晴らしい録音ができたよ」
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