ディスコグラフィ
非売品EP「下水道管」サントラ〜レコードなんか捨てちまえ〜
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A面:レコードなんか捨てちまえ
B面:監督・郷山ファルコンからのメッセージ
曲と演奏:ゲイリー古川橋とポールニューマンズ
プロデュース:シノダ狸
ジャケットデザイン:郷山多香子、郷山芳子
郷山ファルコン事務所・郷山金型製作所・アックスボンバルレコード
1984年映画「下水道管」試写会場で配布
アナログEP・100枚限定プレス・非売品
1983年3月3日、京都太秦アックスボンバルレコードスタジオにて録音
※「レコードなんか捨てちまえ」はアルバム「コーリング・ロンドン」では「WHO'S HIPPO?」にタイトル変更されている※
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レビューとエピソード
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ゲイリーの大ファンであった映画監督・郷山ファルコンは、ロンドンでゲイリーがTHE POUL NEWMANSというスカバンドに加入したことを知り、新作映画「下水道管」の音楽と出演を依頼した。主要メンバー3人がまだ刑務所の中だったので、残りのメンバーで再スタートさせた直後のオファーだった。
1983年3月、プディング(b)、カウリスマキ(Ds)と共に日本にもどり「レコードなんか捨てちまえ」はレコーディングされた。また、急遽国内40ケ所ライヴツアーも組まれた。これは1日3〜4ケ所会場を廻るという超ハードスケジュールでもあった。
映画の中のゲイリーはほんのチョイ役だが、唯一セリフのあるシーン「レコードなんか捨てちまえ!!」と吐き捨てるエンディングは観客に強烈なインパクトを与えた。
このレコードは上映会場でのみ配布された限定盤なのだが、このセリフのおかげで実際、ほんとにレコードを捨てる者があとを断たなかった。そんな事情から、ほとんど現存しない超レア盤となってしまった。
さて、郷山ファルコンという人は不遇の監督だ。1931年、京都祇園に生まれ、戦後まもなく映画界に入る。
1954年、初の監督作品「六人の落武者」を発表するが、内容が黒澤明監督「七人の侍」と酷似していたため、盗作とされてしまった。
監督はこのレコードのB面で語っている。
−−−おれは泥棒監督、という汚名をいただいたが、おれのが盗作やったら「荒野の七人」は何やっちゅうねん。人数まで合うとるやないか。あれが名作やと?笑わしよるわ。
当時おれの作品を理解できるやつはおらへんかった。(1970年大阪)万博の前ごろになってやっと、アメリカのギリアムっちゅう漫画家が話を聞かせてほしいと訪ねてきよったぐらいや。先生は早すぎたんですよ、言うてたな。そいつもパロディかなんかと思とったみたいやけどな。イギリス行く言うてけどまあ出世はしとらんやろ。−−−
1984年、映画「下水道管」はベネチア映画祭に出品される。金獅子賞有力候補かと囁かれたが、結局いっさい授賞はなかった。監督はこの後、「肩すかし監督」の汚名を着せられ、一線を退くことになる。
さらに後、太秦映画村の売店で働きながら1998年、「アラブの純真」という6時間に及ぶ大作を発表するが、残念ながら興行は2時間半という短期間で打ち切られた。
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