
特集・徹底解剖ミッドナイト・サイクロンギター (3/3)
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ブリッジとテイルピースだが、このギターはなんと三箇所から弦を張ることが出来る。まず通常のようにボディの裏側から、そしてレスポールのようにテイルピースに弦を通して、更にはカットされたブリッジのエンド側からも張ることが出来る。

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これは弦のテンションのバラエティを増やすためだそうで、実際にゲイリ ーも様々な弦の張り方を行っていたようだ。
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最後にこのギターの最も重要な部分と言っても過言ではない、電卓についてふれてみよう。これは常日頃から明朗会計を座右の銘としていたゲイリーのために鬼六氏が考案したもので、ゲイリー自身「最も実用的で、気に入っている」というナイスなアイディアである。
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実際ライブの後など、このギターをテーブルの上に置き、メンバーのギャランティーを均等割しているゲイリーの姿をよく見かけられた。
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渡英後も「ポンドを円に換算するのに役立った」「ナンパした金髪ギャルの電話番号を憶えるのに役立った」などと言っていたようだ。この電卓はギターに取り付ける際もプレイの妨げにならないようにと、ボディに埋め込むように取り付けられている。
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以上、ゲイリー古川橋のメインギター、「ミッドナイト・サイクロンギター」を 細部に渡って解説してみた。1993年にオークションで1.5万ドルという高値で落札されマイアミのハードロック・カフェに展示されていたという、このギターは現在、鬼六氏の長男MAD PONY氏が経営するロンドンのMAD GUITAR FACTORYで厳重に保管されている。

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ゲイリー古川橋の突然の失踪から十数年。今は、静かにこのレポートを終えることにしよう。主を失ったままの名器が近い将来、再び名演で世界中を熱狂させる日が来ることを願いながら・・・。
ベニー・マーロウ (c)/2001.9
※本記事写真はミッドナイト・サイクロンギター製作者・マッドダン鬼六氏のご協力により撮影されたものです。無断使用及び転載は許可されていません。(2002.9 改訂)
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