特集・徹底解剖ミッドナイト・サイクロンギター (1/3)
取材/ベニー・マーロウ
構成/ストーンド景山
協力/マッド・ダン鬼六氏、マッド・ポニー氏(感謝!)
■ロンドン・ソーホー地区をチャイナタウン方面に下った、少し目立たない路地に鬼六氏の長男・マッド・ポニー氏のギタークラフトショップ、MAD GUITAR FACTORYがある。そこで「伝説のパンクロックギター」の実物に触れ、感動と共に新たな驚きの連続であった。(景山)
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1981年の衝撃的なデビューから1984年の突然の失踪まで、ゲイリー古川橋は猛スピードでロック・シーンを駆け抜けた。それはまさに彼の代表曲である「ミッドナイト・サイクロン」そのままである。
この曲に使用されたギターは"マッド・ダン鬼六"によって改造された1963年型フェンダー・テレキャスターであった。このギターを手に入れて以降、ゲイリーのサウンドは明らかに進化する。
この伝説的なギター「ミッドナイト・サイクロンギター」 は1984年の全英ツアー中に盗難にあい、その後ゲイリー古川橋は忽然と姿を消してしまう。
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今回我々は、「ミッドナイト・サイクロン・ギター」が厳重に保管されている、ロンドンのマッド・ギター・ファクトリーを訪ねた。世界的に有名なマエストロであるマッド・ダン・鬼六氏とその長男マッド・ポニー氏の全面協力を得て、写真公開が実現した。この多くの謎に包まれた名器を堪能してもらえれば幸いである。
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このギターのもとになっているのは、1963年型フェンダー・テレキャスターである。しかし写真でも分かる通り、全くと言っていいほどその原形をとどめていない。
ピックガードはストラトキャスターのものに交換され、所狭しとピックアップが取り付けられている。これに伴いブリッジプレートも大胆にカットされ、なぜかテイルピースが追加されている。
このカットされたブリッジは、ジェフ・ベックから贈られたものと云われている。お忍びで来日した際たまたま下北沢で行われたゲイリーのライブを観て感激、楽屋を訪れ、このブリッジを手渡したとされる。
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更にテイルピースはKISSのポール・スタンレーがステージで叩き壊したギターから取り外したものだそうだ。これは1970年代、鬼六氏が彼らのギター・テクニシャンとしてツアーに同行した際手に入れたもので、デトロイトのコンサートで壊されたギターのパーツだそうだ。パーツのひとつひとつが、まさにロックなギターだ。
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